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てっしゅう
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「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十二話

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「映子さんはご主人からやり直したいと言われたらどうするの?」恵子が尋ねた。

「恵子さん、やり直したいとは言わないよ。一応夫婦しているからね。でも仲良くしようと言われたら・・・状況にもよるけど、心が動くかもしれない。ずっと長く一緒に暮らしてきた人だからね。それに初めての人だから・・・」

「映子さん、そんなに初めての人って意味があるの?」

不思議そうな目で恵子が返事した。

「あなたが考えているような気持ちじゃなくて、なんと言うのか・・・観念みたいなもの。契った・・・人だからって言うような」

「古いのね。契約したから簡単に背くわけにはいかないって言う感じなの?」

「そうね。そんな感じかしら」

夫婦と言うものはいろんな思いや暮らしてきた時間が積み重なっているから簡単に紐解けない。

複雑に絡み合っていることを浮気した時などには考えさせられるのだ。どんなに気持ちが彼のほうを向いていても彼との結びつきは好きと言う気持ちだけで生活や子供のことなどは絡んでいないから切れる時は簡単にプツンと離れてしまうのだ。

離婚をするエネルギーは彼との楽しみを続けるエネルギーを越えてしまう。したがって、どちらを取るかの選択を迫られたら大抵は元の鞘に納まるほうを選ぶのだ。

そこには経済的な理由も大きい。ずっと働いてきた女性で無い限り60を越えてから一人暮らしを始めることは簡単ではない。