「レイコの青春」 34~36
(続)アイラブ桐生・「レイコの青春」(36)
認可保育園への道(3)美千子の告白は・・・
「何から話そうか・・・
いやになるほどに、懺悔ばかりの話になってしまうけど。」
黒目がちの目を伏せると、美千子の長いまつげは、よく目立ちます。
美千子が遠い記憶を辿りながら、自分語りをはじめました。
ほつれた髪を後ろへ、美千子が何気なく掻き揚げます。
ちらりと見えたその白い首筋は、
女でもドキッとするほどの大人の色香が宿っています。
それを見つけたレイコも、思わず頬を染めてしまいました。
作品名:「レイコの青春」 34~36 作家名:落合順平