「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十話
「ねえそろそろみんなで遠出しない?二泊か三泊ぐらいで。韓国とか北海道とか素敵じゃない?」
典子の提案に頷きながら恵子が答えた。
「そうね。私は海外は無理だなあ・・・ゆっくりするなら温泉とかの方がいいと思うんだけど、映子さんや美紗子さんはどう?」
映子が先に答えた。
「それもいいね。ここのところホテルばかりだから、温泉がいいわ」
美紗子も続く。
「私も温泉がいいです」
みんなは寛げる温泉がいいと典子に話した。
「みんなそうなんだ。なんか歳って感じちゃう・・・仕方ないか。どこがいいの?考えているところ教えて」
いろんな意見が出た。そして集合場所や交通の便などで高山と奥飛騨温泉が候補に絞られた。映子と恵子には初めての場所であった。
典子と美紗子は一度行った事がある場所だった。どちらも岐阜県にあるから日帰りなどのツアーで利用されることが多かった。
東海北陸自動車道と国道158号線を利用して名古屋市内から3時間ほどで行けるようになっていた。
紅葉のシーズンに間に合わせれば絶景が見られると典子は勧めた。春先は雪が残っているかも知れないので注意が必要とも話した。
話し合いが進んで来年の10月に行こうとなった。一年後なのでしっかりと計画を練って旅行しようと典子は力が入っていた。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十話 作家名:てっしゅう