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NOT EQUAL [0]【オリジナル】

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「わたしについていてくださいね」
 言われた通りに並んで路地を走った。もやから鉤爪みたいなのが僕に向かって勢いよく伸びてきたけど、何か透明なバリアみたいなものに弾かれていく。


 さっきいた通りに飛び出した川森君がすぐそばに停めてあるワゴン車のドアを開けた。僕は中に押し込まれた。すぐに車は走り出す。
「すぐ着きますからね、若たちは楽にしてくださいよ」
 ハンドルを握っているのはがっしりとした体格の若い男性。
「人前で若って呼ぶなっていつも言ってるだろ!」
 若様は顔を赤くした。若とか坊ちゃんとか、彼の家は大きいお家なんだなあ。
「ははは、すみません!!」
 彼は豪快な笑顔で謝って、川森君は大きなため息を吐いていた。