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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼第十四回・参】*あいのうた*

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「ちょ…ッ!?;」
「軽っ もう少しふっくらしろ」
竜之助がハルミを高らかに持ちあげる
「なんなのさっ!!; おろしてッ!!」
みしっ
ハルミが両足で竜之助の頭を踏みつけた
「おろしてってッ!!」
今度は顔を上げた竜之助に顔を踏みつける
顔に砂やら草やらをつけた竜之助がハルミをおろすと顔の砂やらを払った
「なぁハルミ」
「何ッ!!」
「ごめんな…」
身をかがめてハルミと視線を合わせた竜之助が謝る
「べ…別にただ驚いただけだし…そんなまじめに謝らなくても…ッ!?;」
一瞬何が起こったのかわからなかった
気付いたら竜之助を思い切り蹴っていたハルミが真っ赤な顔をして口を押さえている
「だから謝ったじゃないか」
「何なのアンタはッ!!; いっ…いきなり…キ…」
「あ、赤くなった」
「うるさいッ!!!;」
今度は竜之助のみぞおち目掛けてハルミがパンチをぶちかました
それをヒョイとよけると地面を蹴って飛び上がりジャングルジムの上に着地した竜之助が空を見上げる
「あ本当に雨降りそう」
海の方から黒い雲が広がっている
「おりてきなよッ!!」
ハルミが下から怒鳴ると頭を掻いた竜之助がストンと地面に降りた
するとすぐさまハルミのパンチ連続攻撃が始まる
「じゃ帰ろか」
そのこぶしを全て受け止めながら竜之助が言う
「どこにッ!! さっさと帰れッ!!」
真っ赤になってパンチをし続けるハルミの両こぶしを竜之助が掴んだ
「ハルミの家。 雨宿りさせてくれるんだろ?」
「な…ッ;」
ぐいっとハルミの体を抱き寄せた竜之助がにっこり笑うとハルミの蹴りが脛にお見舞いされた