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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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ぼくんちはおばけやしき

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 ぼくは旅行から帰ってきたパパに、この家のお化けの正体を突き止めたことを話した。
「ほう。そりゃすごい。で、なんだったんだ?」
「うん。宇宙人だった」
「はあ?」
 パパは口をポカンとあけたまま、かたまっちゃった。
「しっかりしてよ。パパ。SF小説も書くくせに」
「いやあ、事実は小説より奇なりだなあ」
「なにいってんだよ。小説家のくせに」
 それで、家の地下深く埋もれている宇宙船を掘り出してほしいって頼んだんだ。
 うまい具合にたかしくんの家が土建屋さんだというので、さっそく調べてもらった。
「いやあ、ちょっとこれはまずいですな」
 たかしくんのお父さんは顔をしかめた。
「ただ家の地下に埋まっているだけなら、簡単に掘り出せるんですけどね。ほら、この中心の柱の真下にあるから作業が大変ですよ」
 宇宙船を掘り出すのと同時に、同じ大きさのものを入れ替えないと、家がつぶれちゃうんだそうだ。
 端っこの柱ならまだしも、ど真ん中にある柱だから家中を宙に浮かせないと不可能だという。
「うーん、困ったなあ」
 パパも腕組みをして考え込んだ。
「宇宙人だけ助け出すってのはだめかな?」
 その手もあるけど、宇宙人は自分の星に帰りたいだろうし。
「あ、でも、もしかしたら」
 ぼくは思いついて、宇宙人に聞いてみた。すると、少しの間だったらできるという。
 そうして、たかしくんのお父さんに作業を依頼したんだ。