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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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 幸せな表情は心の中で噛みしめながら、冷めた態度で大人しく食べる。

 ただでさえツンツンで身分格上キャラだと思われているのだ。心も隠しておかねば、笑われてしまう。

 それは、己のプライドが許さない。

 というわけで、上っ面とは裏腹な想いを抱えながら食事をとるのであるが、平穏に過ごすにも一つだけ、自分の平和を乱す者がいる。

 そいつは、

「長郷さーん!」

 またかよ、麻倉音緒。毎日毎日声をかけんなっつーの!

 ネオは、入学式で忠告をしたにも関わらず、未知流にちょくちょく話しかけてくる稀有な人物。昼休みや授業前などに、「中学校はどこだったの?」という新入生によくあるスタンダードな質問や「あの先生、マジでウザいよね~」と自分の苛立ちに同意を求めてきたり、しまいには「ねぇねぇ、長郷さん。どっちのストラップをカバンにつけた方がいいと思う?」と最近、岩国市内で人気のシロヘビに萌え要素を加えて、究極的に可愛くなったストラップ――シャビーの目がハートマークのラブリーバージョンと喜びのガッツポーズ(両手をあげている)バージョンを見せたり……知るか、そんなの! 自分で決めろよ!

 ――そんなツッコミを心の中でビシっと決めるも、ネオに対して全て素っ気ない振りで、会話を受け流していた。