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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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 後ろで注目しているギャラリーに後ろから無言で語り、未知流はクラスの名簿表を見る。

「一年五組……か」

 ボソッと一言。

 すると、背中から大量の安堵の息が冷たく感じた。どうやらこの周りにいる者とは違うみたい、なのか。それとも嘆きのため息なのか。

 どうだっていい。

「……」

 未知流は、彼らのイメージ通りに漆黒の長髪を右手でバサッとかきあげて、後ろを振り返らずに、そのまま職員の車が立ち並ぶ奥の昇降場の方へと向かう。確か、向かって左側に学生用の玄関口があったはず。試験で行ったころの事を頼りに進んでみる。後ろからは、脅威である自分がいなくなったせいか、再び盛り上がりを見せている。

 あたしは臆病神か! と思いながら、親切に玄関口の左端の扉に貼られている『新入生用下駄箱』と書かれたところから中へと入っていき、一年五組の下駄箱に靴を入れ、案内通りに左に曲がって学生校舎の方へと向かい、すぐ近くにある階段を上り、三階へと目指す。どうやら、一階は三年生、二階は二年生の教室となっているようだ。これも社会で言うところの『年功序列』というものなのだろう。

 三階へと来た未知流は、歩きながら一年五組と書かれた札を探す。