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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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 エレベーター建設工事が、耳につんざく音を鳴らしても、行き交う人たちの喧噪で音が小さくなる。未知流は向かってくる人々の鞄や腕にあたりながらも、目的のホームへと辿り着く。

 七番ホームは学生でいっぱいだった。

 携帯やスマホでチェックしているサラリーマンよりも目立つ。誰が先輩で、誰が同い年の学生か見当がつかない。友人たちと話したり、話がウケたのか、「ぎゃははは!」とバカみたいに大笑いしている者など、若気の青臭い煙が充満している。もちろん未知流のようにぽつんと静かに電車の到着を待っている者もいるが。

 それに加えて、岩国市内にある高校の様々な学生の姿に、未知流は少々クラッとする。
岩国基地宅地利用問題で有名な愛宕山の麓にある、岩国商業高校の地味で有名な真っ黒なデモクラシーを思い出すようなセーラー服(案外、好きな方である)や高水高校の上下ブラウンの優等生っぽい服。

 こうやって他の高校と見比べると、地味な岩国商業の服は置いといて、自分の高校の派手さがよく分かる。私立高の高水とそん色ないレベルだ。公立高校であるのに。

「これから毎日、こんな中で登校するのか……」