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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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「う、うん……」

 『前へと突き進む』その言葉に未知流は、ネオにばれないように表情を曇らせた。

 わたしたちではないんだ。自分だけ、立ち止まったままなのだ。

 それは居場所を守りたくてしょうがないから。常に壊れないように、必死だったから。だから、軽音楽同好会での活動で仕切るようになった。

 だけどみんな、未来へと前進している。みんなが離れていく。そのとき、わたしはどうすればいい。せっかく手に入れた『自分』が壊れそうでたまらないのだ。特に、目の前にいる彼女がいなくなったら。

 そもそも未知流には、『夢』というものが見つかってはいない。テレビでギターを鳴らしているアーティストに魅了されて、やるようになっただけだ。それも趣味レベルで。だから、その延長線上で、今ここにいるだけなのだ。

 そう、ここにいる『だけ』。

 『夢』とか、きちんとした目的意識もなく、ただ、楽しみたいだけ。本当なら、それでいいのだ。大抵の学生は、『この部活は面白そうだな』と興味本位で部活に入る。でも、自分たちが創った部活は、ネオの『夢』のために、前に進むきっかけとなるべく創ったものなのだ。自分はその協力者にすぎない。ネオがやりたいことをサポートした『だけ』だ。