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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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 風船のように口を膨らませて、ネオは「ム~っ!」と未知流を見つめる。その姿はまるで子供だ。

「で、でも、ベスト8って、十分いい結果じゃない。そ・れ・に、あんたのその口ぶり、本当は付き合いたいんじゃないの~? なんと言っても、中学のとき、好きだったんじゃあ……」

「認めないものは、認めないの! それに、わたしは、歌手になるという夢に向かって生きているから、そんな暇はないの! 忙しいの! でしょ!?」

 自分の顔へ迫ってくるネオに、未知流は思わず苦笑い。

 まったく、素直じゃないんだから。まあ、自分も友達にイジられたら、今のネオのように恐らく全力で否定し、しまいには、中学まで磨いていた空手で、黙らせるに違いない。本当に素直になるのは難しい。

 なので、これ以上問い詰めるのも野暮だ。何を言っても反論してしまうだろう。

 というわけで、ツンツンネオを元に戻すために、

「はいはい、ところでさ、」

 未知流はガラッと話題を変えてみる。真面目な話題に。