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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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 「あれ? あいつとそういう関係じゃなかったの? 君たち仲良く帰っているじゃないのよ~」

 顎に人差し指を当てて、首を傾げて見せる。

 ネオと同じクラスで、小学校から一緒だった、ソフトテニス男子部長の小倉優太(おぐらゆうた)とたまに会うことがある。十年以上のつき合いだから、ネオとは変に気構えることもなく言いあえる仲で、未知流は羨ましかった。

「ち、違うわよ!! あんなヤツなんか!! 気の合う男友達だから、一緒に帰ってあげているの!」

 ネオは顔を真っ赤にして全否定。

 その全否定ぶりが、可愛くも見える。

「え? でも、十一月に運動公園であった、ソフトテニスの秋季大会、見に行ったんだよね? そこから進展して、恋人同士になったから一緒に帰るようになったと思ったんだけど」

 そう。十一月中旬前は、駐輪場にある自転車に乗って、交差点にあるJR藤生駅を繋ぐ歩道橋で別れるのが鉄則だった。しかし、その後は優太とたまに会ったら一緒に帰り、電車で帰る未知流を「みっちぃ~バイバイ!」とそのまま素通りするのだ。

 だから、恋人同士だと思ったのだが、

「違うの! あれはあいつが、『おまえが見てくれないと、力をもらえない』と言うから、しょうがなく、しょーがなーく、見に行っただけなのよ! 結果は個人ベスト8で、よく頑張ったし、カッコよかったわよ! 特にスマッシュを決めているところが! だけどね、あいつが中国大会に行くまで、わたしは認めないもん! それに、たまに帰るときがあるけど、あれは一緒に帰ってあげているだけなんだからぁ!」