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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

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「ああ、これ、前に見せてもらった下書きをもとに作ったの?」

「うん!」

 確かあれは、文化祭が終わった二週間後くらいだったか。ちょうど実緒が学校に復帰して一週間が経っていたはず。ネオが部活前に、自慢げにA4用紙に描かれていたあたしたちの絵――ステージ上でマイクを両手で持って力強く歌っているネオ。彼女の右上にエレキギターのヘッドを真上にして豪快に弾いている自分。その左でクールに器用な指使いでエレキベースを弾いている巧。そして、自分と巧の間に入るように、上には白いバンダナを巻いて、ドラムの中央でスティックを持って決めポーズしている絢都――それが、立て看板で構築されたのだ。もちろんカラー。やはり、下書きとは違い、自分たちの個性が輝いている。

 ネオの右上にいる自分の絵を見て、ライブでやりたいことが凝縮しているなぁと思った。自分のソロを作ってエレキギターをかき鳴らしたいものだ。まさにこの絵は理想像。

「明日、あの二人もびっくりすると思うわ」

「ああ、そうだな。特にナル男は大興奮だろうよ。『うわっ! これがオレ!? めっちゃカッコイイじゃないッスか――――っ!! 実緒さんはオレのことをよく分かってらっしゃる!!』ってな」

 未知流は後輩(ドラム担当)のナル男こと、野上絢都(のがみけんと)の真似をしてみる。親指と人差し指でVの字を作って、顎に当てて、彼のナルシストっぽさを表現してみる。