小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Sunlight-あたしと彼女の小生意気奮闘記-(1)

INDEX|12ページ/60ページ|

次のページ前のページ
 

 そんな彼女の後ろから、大声で、

「みっちぃ――っ!」

「ひゃっ!!」

 自分らしからぬ裏声を上げ、背中に電撃が走る。

 振り返ると、立て看板を持って大股開きになっている『moment’s』のリーダー兼部長の麻倉音緒(あさくらねお)が首を傾げていた。ちなみに『みっちぃ』とは未知流の愛称である。

「何、驚いてるの?」

「な、なんでもない! 黄昏てて、ボーっとしていただけだから!」

「へぇー、しっかり者のみっちぃが珍しいわね。昨日もそんな感じだったけど……おっとっとっと!」

「ネオ!」

 ガシッ、と倒れてくる看板を右手で支える。ギターケースの重みが、右肩にのしかかる。

「あ、ありがとう」

「まったく……こんな縦長い看板を一人で持とうとするなんて、無茶しすぎだっつーの!」

「だって、みっちぃを驚かせたかったんだもーん!」

 無茶してまで、やることなのか? まあ、こいつの無茶には何十回も付き合っているから、不思議と普通に見えるので問題はないが。ちょっとかわいこぶっているところが妙にイラッとするけど。