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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十四回・弐】ひまわり

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「…やっぱり似ているのかもしれないね」
矜羯羅がいうと乾闥婆がチラッと矜羯羅を見てソーマの入った小さな小瓶を差し出す
「さっさと飲んでください」
「…ありがとう」
矜羯羅がそれを受け取る
「この子達お願いします」
「へっ?; あ…うん」
次に乾闥婆が南にコマとイヌを手渡すと再び帝羅を睨んだ
「この瓶返した方がいいの?」
「貴方のヨダレのついた瓶なんて要りませんよ。分別して回収日の金曜日に出してください」
「なんで乾闥婆が資源ごみの回収日知ってるんだっちゃ…;」
緊那羅が小さく突っ込むと聞こえたのか乾闥婆が振り返ってにっこり (怖い)笑顔を緊那羅に向けた
「乾闥婆ッ!!;」
微笑む乾闥婆の背中めがけて帝羅が光を放ちそれを見た南が声を上げると途端に巻き起きた強風
そして目が眩むほどに弾けた光
「だぁああああッ!!;」
「うわぁああああッ!!;」
各々足を踏ん張って強風と光に耐える
慧喜を抱きしめる悠助の前に京助と緊那羅が立って悠助と慧喜そして鳥倶婆迦をかばう
中島と南を背中に隠したのは竜
坂田を腕に抱き身をかがめた清浄を阿修羅がかばっていた
京助が目を開けると視界に入ったのは金色に輝く大きな翼と残り風に靡く黒と白の布