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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十四回・弐】ひまわり

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迦楼羅が腕を前に出すと何かを握るような形で腕を止める
そしてもう片方の腕も前に出す
何もなかった迦楼羅の手の中に金色に光る一本の光の線があった
それはまるで金色に輝く光の弓矢
「…かるらんが格好いい」
呟いた南に中島と京助そして緊那羅が頷く
「…あれ? 父さんそれ」
京助が竜の腰を見て何かに気づいた
「…それって…」
緊那羅が【それ】を見てそれから竜を見るとゆっくりと竜が頷いた
「ヒマ子さんから…だ」
竜の腰で赤く光る宝珠
竜の声が聞こえた面々の動きが止まった
「え…っとヒマ子さんって確かその宝珠の力で動いて…」
竜が頷く
「ってことは…」
南のその言葉から先は誰も言えずにいた
俯いていた緊那羅が顔を上げてきゅっと唇をかむと武器笛を手に数歩足を進める
「緊那羅?」
京助が緊那羅を呼び止めた
「…操にヒマ子さん…今度は私の番だっちゃ」
緊那羅が立ち止まると腕にしている腕輪の宝珠が光る
「っ…アカーン!!!!!!」
「うぉ;」
「なんだ!?;」
京助がいきなりあげた大声に周りだけでなく迦楼羅や敵の指徳と帝羅までもが驚いた
「きょ…」
「セイッ!!!」

ゴンッ!!!

「だっ!!」
緊那羅の耳をつかむと思い切り京助が頭突きをかます
しゃがみこむ緊那羅と京助に動きの止まったままの一同
あたりをなんともいえない間の抜けた空気が流れた