【無幻真天楼 第十四回・弐】ひまわり
「あー; いっちゃった」
「馬鹿にバーカ言われちゃったよ…バーカ」
「ハッハッハー!! よく言った京助」
阿修羅が笑いながら言う
しゃがんで肩を震わせ笑いをこらえている矜羯羅の背中を制多迦が撫で乾闥婆がぽかんという顔をしているその横の迦楼羅も驚いた顔をしていた
「帰れバーカ!!!!」
「若?」
京助に続いて馬鹿と叫んだ坂田に清浄も驚く
「バーカっ!!!!!」
「悠?;」
少し後ろから放たれたバーカは悠助のもので
「慧喜を泣かせたっ! だからッばーかっ!! ばかばかばかばかばばーかッ!!!!」
「おおお; マシンガン」
「んじゃオライも…バーカっ!!」
阿修羅までもが帝羅バーカと叫んだ
「なっ…お前達上に向かって…ッ」
指徳が帝羅の前に出ると帝羅の周りに吹いていた風がいっそう強くなる
「いかん…!!」
迦楼羅が地面を蹴って飛び上がると帝羅と指徳の前に立った
作品名:【無幻真天楼 第十四回・弐】ひまわり 作家名:島原あゆむ