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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十四回・弐】ひまわり

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「むかつく…」
パリパリという音を聞いて一斉に帝羅に視線を向けるとそこには今までよりあからさまに様子の違う帝羅
「…くるよ」
矜羯羅が足を引く
制多迦が頷き棍を構えた
「なんだかいよいよ本気でまじめにやばい雰囲気なんじゃござーせん?;」
「あいつらって結構強いんだろ?; 様つけられてたくらいだし…」
「ああ…タカちゃんも矜羯羅ッちょもかるらんもだっぱも強いきに…んでもな…上、あいつ…帝羅はそれ以上やんきに」
「しかも完全にキレてるみたいで」
阿修羅と清浄が険しい表情で帝羅を見る
足元から生まれている風と光を纏うて帝羅
「今ならまだ間に合うかもしれないけど。操はどこだ」
小さな口の動きだったにもかかわらず全員の耳に届いたその声
緊那羅の足が後退する
「逃げんな」
京助が緊那羅の手首をつかんだ
「お前は緊那羅だ」
それを見た竜がフッと笑って京助の頭をワシワシとなでそして緊那羅を見ると目を細めた
それを見た緊那羅が頷いて深呼吸を一回した
「そうそうそのいきだっちゃ」
緊那羅が後退させた体を京助の隣へと移動させると京助が笑った
「…うん」
緊那羅も微笑む
「…あえてここは塩加減は突っ込まないでいく方向で」
「だな」
「ってか俺この場合男女とか人間とかそーいうの越えていいんじゃないかーって思っちゃってるんだけど」
「想いには壁も何もない…だからいくらでも大きくなるだから強いんだ」
三馬鹿の会話に竜が入ってくる
「誰しも気付かないうちに誰かに想われてその想いに守られている…自分も含めてそれが回っているんだ」
竜がそう言って帝羅を睨んだ
「操を出せ」
「操ちゃんはいねぇってんだろがッ!!! 何回言わせんだバーカ!!!」
京助がイラついたように叫ぶ