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9月に入って美紗子が楽しみにしていた同窓会がやって来た。
浜松市駅にそびえたつアクトシティーホテルのロビーに置かれた同窓会の案内を見て美紗子は受付を済まし会場に入っていった。
円形テーブルが並べられた席には名前のカードが立っていた。コース料理を食べた後はパーテーションが取り除かれ、広くなった会場で自由に歓談するように企画されていた。

幹事が挨拶をして恩師を紹介して米寿の記念品を贈答して食事からスタートした。
美紗子は周りを見渡した。気になっていた彼がどこに座っているか見つけるためにだ。それはすぐに解った。なぜなら相手も美紗子を探していたからだ。

食事が終わって歓談に入ったときに飲み物を手にして彼は傍にやって来た。