「セックスアンドザシックスティーズ」 第十七話
「もうすぐ同窓会でしょ。好きだった彼がもし素敵に歳をを取っていたら絶対にアタックするのよ!美紗子さんなら彼もきっと好きになってくれるから」
「うん・・・でも結婚しているだろうから、無理かも知れない」
「どうして?」
「どうして?・・・って当たり前でしょう?」
「美紗子さん、言ったじゃない。恋愛の部分だけで付き合うのよ。あなたが好きになったら、その気持ちを大切に考えて欲しいって言ってるの」
「相手のことなんか関係ないのかしら?」
「恋愛に発展しなかったらそれだけの事よ。向こうだってあなたが好きになるって保証は無いから。あなたの気持ちを優先するだけの事よ」
「私の気持ちを優先する・・・思いをぶつけるって言うことよね?」
「解っているじゃない。そうよ。それだけの事」
「誘ってくれたら・・・何も考えなくていいの?」
「もちろんよ。彼に任せればいい・・・かわいらしくしていればそれでいいの」
「かわいらしくね。そう・・・ありがとう典子さん、親身になってくれて」
「いいのよ、世話やきおばさんなんだから」
4人は顔を見合わせて笑った。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第十七話 作家名:てっしゅう