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なっちょん
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novelistID. 25113
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片山レンジャー 前編

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・レッドは熱血。

・ブルーはクール。

・ブラック・シニカル。

・ピンクはお色気。

 色別に適切な担当を示して。博士は、最後の片山うぐいすに言った。

「片山うぐいすは意外性じゃ」

 博士は、何故か黒いマントを翻して言った。その姿はまるで悪のマッドサイエンティストである。

「ほ、ほほう?」

 当の片山うぐいすは、相づちを打つ以外無い。

「とりあえず、触れたもの全てを分解して銀河を貫く破壊光線、片山ブラスターを放つ事は出来る」

「おお!!」

「だが、それを載せたせいで他の基本的な能力は人間以下にせざるをえんかった」

「なんと!?」

「その上片山ブラスターは反動が大きいから、使用後の命の保証ができん。ま、数字にすると、78.66%で体全体が大変なことになり、生存率は6.38%じゃから、めったに使っちゃいかんぞ!」

 言った後、何故か高笑いをみせる悪の科学者。

「う、ああぅ...」

 当の片山うぐいすは、下を向いた。博士は更に続ける。

「また、そのエネルギーはスーツ使用者の運動エネルギーを超極大効率化装置で定期的な充電をし、維持しとる」

 その言葉に、片山うぐいすは首を捻った。

「それは、どういう事でしょう?」

 博士は笑った。

「定期的に動き続けんと、本来の威力は出せんという事じゃ!」

 そして彼は、ちょっと無茶な一流アスリート並の運動メニューを取り出す。

「寝る時はええから、毎日この程度は動いとくれ」

「ぐ、こ、これを!?何故です?」

 博士は指を立てる。

「さっきも言ったろ?充電じゃよ」

「そ、そんな...」
 
「まあ、やらんでもええ。が、お主の心臓が止まる前にエネルギーが足らんくなれば、このスーツは自爆するからの」

「な、なんと...」

 こうして片山うぐいすは、悪夢の足枷を付けた日々を送る事となった。