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なっちょん
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novelistID. 25113
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片山レンジャー 前編

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「えっと、僕達片山レンジャーが誕生したのは」

「まず待って!達って!?他にもいるの!?」

「はい!と、『居た』が正しいです。戦隊は五人組が基本ですから!」

「そのダサいのが五人も...」

「ダ、ダサいですか?」

「デザインはまぁ許せるけど、色が酷い」

 恵子ちゃんは少し眉をひそめて片山スーツを指差す。

「ああ、色は仕方ないですよ。僕、片山うぐいすですから」

「それうぐいす色だったの!?」

「ええ。片山レンジャーは、レッド、ブルー、ブラック、ピンク、うぐいすの五人組でした」

「見事にババ引いたのね」

「ぐぅ...」

 ババと言われて、言葉を詰まらす片山レンジャー。しかし、すぐに思考を切り替えた。

「えっと、まぁ、それはですね...結成時、あそこはヒーロー調整区域でしたから。色に土地感付たんでしょう」
 
「何よ?その調整区域って」




 説明しよう。

 ヒーロー調整区域とは。概ね、政府管理ヒーロー担当予定地域を指す。

 近い将来、その地域へは担当ヒーローの派遣を考えている政府の方針があり。

 この地域に民間ヒーローが増え過ぎた場合、いずれ衝突が起こると考えて規制を掛け、その土地の住民以外はヒーローになれなくした地域を、ヒーロー調整区域と呼ぶ事となったのである。

 ちなみに、この地域に指定された場合、基本的に住民が資金を集めてヒーローを作る事が多いのだが、土地食が強く出るのか、ヒーロー微妙率(ヒーローが『何それ?微妙...』と言われる確率)が高いといわれている。

「ふぅん」

「それでですね。三丁目の博士に片山スーツを作ってもらったんですが」

「うんうん」