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なっちょん
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novelistID. 25113
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片山レンジャー 前編

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 恵子ちゃんの問い掛けに、片山レンジャーは少し首を傾け、問い返した。

「そんな事、と言いますと?」

「その筋トレとか」

「ああ、片山スーツは筋強化繊維使ってませんから、僕普通より筋トレしないと駄目なんです」

「ふぅん、役立たずなのね」

「や、役立たずじゃありませんよっ!」

「だって、ヒーローはみんな凄いじゃない」

「うーん...僕のスーツを説明するには、過去を語らねばなりませんが、お時間大丈夫ですか?」

 少し首を傾けてから、恵子ちゃんは軽く頷いて近くに座った。

「うん。ま、今日は日曜だし、良いよ」

「では...」

「あ、走るのやめて話してね」

「はい!休憩にします!」

 言って彼はマスクを取り、おにぎり片手に語りだす。マスクを取ると実は中々整った顔立ちなのだが、名前や言動が損させている様だ。恵子ちゃんはなんとなく面白くなさそうに、唇を尖らせた。