小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

アトリエの恋

INDEX|80ページ/102ページ|

次のページ前のページ
 

 
「このまま朝まで居たいね」
「一生でもいいわ……でも、明日はお仕事なの」
「そう。じゃあ、家に帰らないとね」
「ええ、帰らなくちゃ。ミュウが待ってるし……」
「子猫だね。可愛いだろうな」
「見せてあげたいわ。凄く可愛いの」
「会いたいけど、帰るよ」
 阿坂はさやかを抱いて口づけをした。どうしてなのか、もう二度と逢えないような気がした。水の音が聞こえた。
「あっ!捕まえた」
「アオちゃん?本当、咥えてる」
 アオサギは天を仰ぐとその魚を飲み込んだ。細い首が太くなった。
「こんな時間に鳥は働いていたんだ」
「偉いわね。拍手」
 二人で控えめに拍手をした。
「さて、帰ろう」
「明日の夜、電話するね」
「うん。待ってる」
 阿坂が立ち上がった。さやかも立ち上がった。二人は手を繋いで歩いて行った。
「あの工場。家なの」
「えっ。そうか、何を作ってるの?」
作品名:アトリエの恋 作家名:マナーモード