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アトリエの恋
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「今から、連れて行って」
「これから?」
「そう、これから」
「どうぞ。行ってください」
そう云ったのは三枝子だった。彼女も眼を潤ませていた。
「いいんですか?」と、阿坂。
「今から急いで行けば、夕暮れに間に合うでしょう。行ってください。会長にはわたしから云っておきます」
「そうですか。じゃあ、行ってきます」
「ありがとうございます」
さやかは三枝子に向かって頭を下げた。
作品名:
アトリエの恋
作家名:
マナーモード