小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

アトリエの恋

INDEX|13ページ/102ページ|

次のページ前のページ
 

 
 阿坂に対してのその二人の反応は、だから納得できるもの、と云うこともできた。しかし、半ば指導者的立場を余儀なくされている阿坂は、その二人から冷笑されているようで落ち着かなかった。
 殊にさやかに対して阿坂は、出会ったあの晩のような親しい関係を、修復したいと思っていた。
(どう思っているのだろう)
 素朴な疑問だった。
 騒音と共に、漸く電車が入って来た。阿坂は思いきってさやかのいる場所に向かって走った。電車が停止するとき、彼はさやかのすぐ傍まで行くことができた。
「あら。阿坂さん」
 さやかの表情に、歓迎の色はなかった。
「また飲み過ぎてぼおっとしてたんですよ。さやかさんは強いんですね」
「強いって、何が?」
「お酒。飲んでも余り変わらないから」
「そうですか?阿坂さんだって、弱くはないみたい」
作品名:アトリエの恋 作家名:マナーモード