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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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さくら女子高校(2)

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アルバイト


夏休みになるとアルバイトの申請が出る。
基本的には進学校なのでアルバイトは禁止であるが、家庭の事情によっては許可することになっていた。
母子家庭、育英資金を受けている生徒等である。
当然許可されないと解っている生徒は無許可でアルバイトをする事になる。
違反者は停学や校内待機などの処分を受けることになる。
実業高校はアルバイトはほとんど許可される。その生徒たちと交流がある生徒はその関係でアルバイトをする。
時給700円で5時間。10日もやれば3万5000円にもなるのである。
高校生がこれだけ自由な金を持てば羽目を外すこと間違いなしで有る。
カラオケに行ったり、ゲームセンターに行ったりである。
深夜徘徊、男女交際。その結果警察から学校に電話が入る。
生徒のほとんどは家庭には内緒にしてくれと言うらしい。
山崎は貰い下げに行くことになる。
「お宅の高校まで乱れるとは・・・」
警察官の言葉に山崎は平謝りで有る。
大塚有香は口紅を1本万引きした。
警備員に見つかり、素直に認めたが、その警備員は警察に連絡した。
前歴もなく、万引きの額が少ない事もあり、代金を支払って解決した。
後日解ったのであるが、警備員から交際を要求されたそうであった。
大塚有香は進学しないで警察官になった。
ふとした過ちから自分を見直してくれた立派な生徒であると山崎は思っている。
大塚有香もアルバイトをしていれば、口紅を万引きする事もなかったのかもしれない。
規則は規則である。駄目なことは駄目なのである。