小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
でんでろ3
でんでろ3
novelistID. 23343
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

いつか龍になる日まで

INDEX|12ページ/18ページ|

次のページ前のページ
 


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

「どーもー、龍でーすっ」
「田上です」
「2人合わせて」
「松竹歌劇団でーすっ」
「『竜田揚げ』や。それに、ネタが、なんぼ、なんでも、古すぎやで」
「いやいや、48付けてSKD48ってしたら、まだまだ、イけるで」
「イけるかっ」
「それは、そうと、日本には、変な風習があるね」
「ほぉ、どんな風習や」
「美しいお月さまを見ながら悪口を言い合うという」
「そんな風習あったか?」
「中傷の名月」
「中秋の名月やっ!」
「そうでしたっけ?」
「なんで、そこだけ、標準語やねん」
「でも、まぁ、月にちなんだ素晴しい俳句がたくさんありますね」
「あぁ、そうやね。日本人は月が好きやからね」
「名月や 座にうつくしき 顔もなし」
「客席を指差すなっ! 失礼やろが」
「名月や 池をめぐりて……ヒトミゴロ?」
「なんで円周率の暗記法になってんねん」
「ちゃうちゃう、ルート2や」
「分かってて言うとんのかいっ!」
「あの月を 取ってくれろと 泣く子かな」
「おっ、まともやないか」
「そんなワガママ言うガキはボッコボコに……」
「待て待て待てっ」
「一家(ひとつや)に 遊女も寝たり 萩の月」
「芭蕉やね」
「『萩の月』パクった土産物が日本全国、どれだけあることか」
「要らんことを言うな」
「おまえも、なんか、無いんか?」
「なんで、いきなり俺にフルねん」
「いやぁ、ネタが尽きました」
「お後がよろしい様で」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ