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でんでろ3
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novelistID. 23343
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いつか龍になる日まで

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「初舞台、見つけてあげたわよ!」
早朝に帰宅した朱美は、矢も盾もたまらず龍を叩き起こした。
「初舞台?」
まだ、寝ぼけながら龍は言った。
「そう、あんたたち『竜田揚げ』の初舞台よ!」
朱美は、えらく興奮している。
「で、どこ?」
寝起きの龍は、朱美のテンションについて行けてない。
「私のお客さんに大病院の先生がいるんだけどね。今度、入院患者さんの慰問会に、いろんな人が来るんだって。で、その中に混じってやってみないか、って」
「あー、慰問会?」
「……何、そのテンションの低さ。まさか、病院の慰問会じゃあ、不服だとでもいうの?」
「あっ、いや、そういう訳じゃぁ……」
「自分たちだけで、人が集められるとでも思っているの? その点、慰問会なら、確実に何十人も聞いてくれるわよ。それに、笑うことは健康に良いって言うから、病院の慰問には打って付けでしょ。ねぇ、やってみない?」
「わかった。やってみるよ。それ、いつだい?」
「9月よ」