忘れていた風景
「お父さん。おはようございます。今日は十時にきてくださいね。それとも、九時半頃車で迎えに行こうかな。今日はお天気がよくて温かいので、午後は一緒にドライブに行きたいなって、思ってたけど、ちょっとお仕事になってしまったの。十時からお昼まで、
マイアトリエで仲良くしましょう。
少し二日酔いの姫より」
「お姫さま。おはようございます。ひどい二日酔いだったら今日は遠慮するよ。
車の運転は絶対禁止。だめだよ。
驚いているパパより」
少し待ったが返信がない。また少し小説を読んでから、水割りを飲んでしまった。飲まなければいられない内容を読んでしまったのだった。マイページに戻った。ミニメールがきていた。
「十二月四日に忘年会を、オフ会の殿堂清祥記念会館でとり行うこととなりました。現在の参加希望者は十一名となっております。素晴らしいメンバーが揃いました。是非ご参加ください」
その日はあいにく乗務の日だと判った。それを返信で伝えた。そのあとで美里からきた。
「ジョギングしてシャワーを浴びたら、
もう、絶好調よ。十時、お待ちしています。
元気で可愛い娘より」