小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

忘れていた風景

INDEX|20ページ/96ページ|

次のページ前のページ
 

 
 ミーちゃんは美大の油絵科で学んだが、今は普通のOLだということだった。絵のサークルに入っていて、月に一度はスケッチをしに行っているという。
「わたしも、山が見える風景が好きなんです」
「あっ!『或る日突然』だ」
 慌てて二人で席を立った。
 歌いおわると中野はトイレに行った。彼はその中で泣いた。泣くのは随分久しぶりだと思いながら、涙が止まらなかった。里子の可愛い顔が、心に広がっていた。
 中野がトイレから出ると、カリスマ氏が来た。
「昔はいい歌がたくさんありましたね」
「竹田の子守唄。知ってますか」
 中野が尋いた。
「勿論です。実はね、私は昔フォークグループで歌っていたんです」
「私もです。じゃあ、私が高音部担当でいいでしょうか」
 三振さんが演歌で盛り上げたあと、中野とカリスマ氏が立ちあがった。
 中野とカリスマ氏のデュオは大成功で、盛大な拍手を浴びるなった。素晴らしくきれいなハーモニーだったと、称賛された。中野とカリスマ氏は握手をした。そのあと、中野がその場に残って話を始めた。
作品名:忘れていた風景 作家名:マナーモード