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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【無幻真天楼 第十四回】雨上がり

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「…大丈夫か? 慧光」
「あ…うん…大丈夫ナリ」
清浄が差し出した手をつかんで慧光が立ち上がる
その二人の前にはゼンゴが立つ
「…結界…か…」
白い布の人物かまぐるり辺りを見渡した
「清浄…」
慧光が清浄を見上げると清浄がにっこり笑って慧光の頭を撫でる
「今は泣いたら駄目だからな慧光」
「っ…わかってるナリっ!!」
図星だったのか慧光がぐしっと目を擦った
ザリっという地面を踏みしめる音がして顔をそっちに向けた慧光と清浄
「お前らは下がってるんだやな」
「ここはゼンらに任せるんだやな」
腕を動かした清浄にゼンゴが言った
「君たち…」
「お前らの力はここで使ったら駄目なんだやな」
そういいながらゼンが振り向いてニッと笑う
「まだまだ使うところじゃないんだやな」
ゴも振り向いて笑った
「でも君たちだけじゃ」
「竜の式…か…面白いじゃないか」
白い布が風に靡く
「竜と同じく僕様に歯向かうんだな」
くすくすと笑いながら白い布の人物が一歩足を進めるとゼンゴがじりっと地面を踏みしめ白い布の人物を睨む
とその瞬間ドォンという音とともに白い布の人物をの足元から黒い何かが吹き出しそれがまるで生きているかのように動き出した
「ゼン」
ゴがゼンを見て
「ゴ」
ゼンがゴを見た
そしてニカッと笑い合うと頷き白い布の人物に向かい構えた