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郷田三郎(G3)
郷田三郎(G3)
novelistID. 29622
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追伸

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 警察が自殺か他殺か判定できないでいるのは、あんなに長かった髪の毛が見事に刈られ、丸坊主に近い状態で発見されたから、らしい……。
 TVではどうやら変質者の犯行と判断しているみたいだ。

 耕介は心の中でセーターを売り払う決心をした。
 そして何かのコンクールにでも出そうかなどとも考えた。
 そして、電話を整理された机の上に置き、セーターを脱いだ……。

 確かに脱いだ筈だったが、何か糸のようなモノがセーターから耕介の身体に数本、巻き付いたまま伸びていた。
 ソレに気が付いた耕介は、何だろう、とその黒い糸を外そうとすると……。

 外そうとした糸の数百倍、数千倍の量の糸が、追い縋るように耕介の身体に向かって伸びてきた!
 それは人間の毛髪だった。
 三浦乃子の髪の毛と思われるソレは耕介の上半身だけでなく、腰にも、足にも、顔にまで伸びて来て、さらにズルズルと深く幾重にも巻き付いた。

「うわあ!!何だこりゃあ!」
『どうしたの!?耕介!!何っ???』
 思わずあげた悲鳴に電話の向うの仁美が声を掛ける。
作品名:追伸 作家名:郷田三郎(G3)