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こっくりさん代行

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危山「……悪質なこっくりさん代行ですね。では、500円」
や「それじゃあ、その500円玉を、この紙切れの上に置け」

 危山は、500円玉を、文字がたくさん書かれた紙の上に置いた。

や「オレがこの500円玉を動かして答える。答えについての解説
  は、めんどくさいから、直接喋る」
危山「……かなりいい加減ですね」
や「なんか言ったか?」
危山「いいえ」
や「じゃあ、おまえら、さっさと500円玉に指を置け」

 やまさんと四人は、紙の上に置かれた500円玉の人差し指を置
いた。
や「よし、質問していいぞ」

危山「今後の日本の未来は明るいですか?」

   ……く……ら……い……

 やまさんからの答えは、『暗い』だった……。

や「今の日本は、たとえるなら、『豪華客船だが、このままだと氷山に衝突して沈没する。しかし、船長以下クルー全員は、この船は沈没しないと言い張っている。賢い乗客は、救命ボートに乗りこんで逃げ始めている。』という感じだな」
危山「……英語や中国語をマスターするか」

作品名:こっくりさん代行 作家名:やまさん