こっくりさん代行
???「いやあ、ちょっと遅くなってゴメン。また職質されちゃって……」
煙が消えた後、そこには一人の男がいた……。
四人「!?」
その男を見た後、四人は顔を見合わせていた……。
武野「……なんで、やまさんが来たんですか? ぼくたちは、こっ
くりさんを呼んだのですが?」
その男は、こっくりさんではなく、やまさんだった……。
やまさん(以下、『や』)「こっくりさんは、休日出勤手当の不正受給がCROSSにバレて、矯正キャンプ行きになった。しばらく戻ってこれないから、ぼくが代行するというわけだ」
城川「……ひどい理由ね。祟りが起きそう……」
牧原「別の意味で、怖いよ〜」
や「『やまさん』と『こっくりさん』、少し似ているような気がするだろ?」
危山「敬称の『さん』しか、合ってねえじゃねえか! 敬称無しなら、全然違うじゃん!」
城川「この小説のカテゴリーって、『ホラー』じゃなかったっけ?」
や「この世自体がホラーだよ」
城川「何言い出すのよ!」
やまさん「どうでもいいから、さっさと済まそうぜ」
四人「…………」{全然、どうでもよくないんだけど……}
や「ほら、さっさと500円玉出せ」
武野「10円玉じゃないのかよ」
や「就活とかで忙しい中、代行をやっているんだから、1人1回
500円だ。両替してやってもいいから」
四人「…………」