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ありんこ探偵団

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「そうなんです。床に…でも何故なのか?」
「じゃあ、ここからは私と蟻4の調べたことを重ねるよ」
蟻4は、纏めたメモを蟻ーダに手渡した。
「ありがとう。えーほとんど蟻4が、見聞き調べてくれたことですが、
今朝は、澄み渡る青空でとても気持ち良かったでした。朝露も旨かった。エホン!
でもー、昨夜の大雨は予想以上に激しく、誰もがびっくりしたよね。
オケラさんの家は川の近くで山手に上がってきて、突貫工事をしたようだ」
みんなは、蟻ーダの言葉を一生懸命聞いた。
角砂糖とわかって、蟻5が少し手を出し舐めている。
「だから、なんだよ。蟻―ダ」
「まあ待て、蟻3。せっかく蟻4が大活躍したんだ。続けるよ」
蟻3は、出かけた足を引っ込めた。
「その工事のせいで、巣穴に小さなひびができたようだ」
「大変じゃないか。早く直さなくちゃ」
「そうだね。蟻3。でもこのお天気でカラッと塞がったみたいなんだ。跡だけ残ってた」
腕組して聞いていた蟻1が腕をほどき納得した顔を見せた。
「そうかぁーそれで…」
「おい、それでってどれでだよ」
「まあまあ蟻3。だからそのひびから浸み込んだ雨水が、蟻衛門ジィちゃんの角砂糖を
溶かしてしまったようだね」
「なあんだ。消えたんじゃなくて、溶けたのか」と蟻2。
作品名:ありんこ探偵団 作家名:甜茶