ありんこ探偵団
「今から長老の蟻衛門ジィちゃんに角砂糖消失の謎を説明してくるよ」
「あ、ぼくも行っていいかな?」
「ああ、いいよ。蟻3がいると私も話しやすい。どうも苦手なんだ、ヒージィちゃん」
「あのぉーボクコレ貰っていいかな?」と蟻5。
「ああ、蟻衛門ジィちゃんに言っておくよ。ただし、ジィちゃんに贈る美味しいものを
捜してきて欲しいな」
「うん。任せて」
「じゃあ、みんな解散だ!」
さあ合言葉だ!
『ありありありありありありありありありありんこり〜ん』
みんなが重ねた手を空に持ち上げ散らばった。
「…たく。簡単にありがとうって言えないのかね。ま、いっか!じゃあな」
蟻2は、元気に坂を下って行った。
事件?解決。みんなの笑顔が日暮れの陽射しにキラキラしていた。
― 了 ―