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ありんこ探偵団

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巣穴近くの会議場。今日は木の葉公園ではないんだよ。
それぞれのペアが、集まった。
「さて、みんなの結果を発表してもらおう」
「じゃあ、俺たちから」
蟻2と蟻5ペアといっても蟻2が話し始めた。
「周辺の聞きこみの結果だけど、誰も変なヤツも見知らぬヤツもいないようだ。
となると、内部の犯行かと推測するが、あの部屋に近づくヤツなんて、食事を運ぶおばちゃんか洗濯掃除の姉ちゃんか茶飲みのなんとかしてるヤツくらいだな」
「え?茶飲みのなんとかってぼくのこと?ぼく、そんなことしないよう」
「ははは、冗談だよ。最後のヤツは除外だな。以上」
「では、続いて我々が」
蟻1と蟻3ペアが立ち上がった。現場検証の証拠品のようなものを持っている。
「蟻衛門さんは、昨日角砂糖を手に入れてから、部屋を出たのは一度きり」と蟻1。
「そうです。一度、日課の散歩で長老の部屋の前の廊下を三往復しました」と蟻3。
「それは、数分のことでその後は、ずっと部屋です」と蟻1。
蟻ーダが手を挙げて質問した。
「それを見ていた者やその間に部屋に入った者はどうですか?」
「あ、お世話係りのアントおばさんが一緒だったよ」と蟻3が言った横で
蟻1が、残留品や現場の状況証拠品を取り出した。
みんな一斉にソレを取り囲むように集まり覗き込んだ。
作品名:ありんこ探偵団 作家名:甜茶