小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

扉を開けたメール

INDEX|42ページ/89ページ|

次のページ前のページ
 

「デビュー間近?思いっきりアイドルしてるじゃんその頭」
 古い感覚で云えばぼさぼさ頭に近い。本人も鏡を見て必死で笑いをこらえたのである。
「正義のためさ。洗えば戻るだろ」
「もったいないね。金かけて」
「宗山さんを説得しようと思う」
「宗山さんというのか。あのひとに娘を解放しろって?」
「犯罪者なしの解決をしたいね」
「長年の監禁による自由の剥奪は罪が重いと思うよ。新潟の少女誘拐監禁事件の犯人は
懲役十四年だからね」
「そういう事件があったね」
「被害女性は小学四年生のとき誘拐されて、救出されたときは十九歳になっていた」
「しかし、その場合の犯人は変質者だったと思うよ。だから、随分違う話だ」
「ともちゃんの母も変質者じゃないと云える?」
「そうは見えないね。ともみさんは自由を奪われたこと以外の被害は受けてないし……」
「ちょっと待った!」
 間島が大声を出したので周囲から注目されてしまった。
「失礼。いいかい。十数年もの間自由を奪われていた。これは相当ひどい話だろう」
作品名:扉を開けたメール 作家名:マナーモード