小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

一期一会

INDEX|47ページ/92ページ|

次のページ前のページ
 

「よくわからないけど、お戒壇めぐりというのかな、真っ暗な地下通路で、傍に居たいい感じの女性が手を握るわけ」
「いいじゃない。でも、真っ暗か」
「出口でびっくり!手を握っていたのは男だった。お互いに思い違いしてた」
「ぞー」と、しのぶ。
その直後、二人で笑った。少し遅れてさえらも笑った。仲間外れにされたくないという気持ちなのだろう。
「じれったいね、この山葵。でも、これだと辛さと風味が増すのね」
「かなり効きそう。涙が出るかも」
漸くすりおわって蕎麦つゆの中に山葵を入れて食べた。ツーンと鼻にきたが、美味い。黒っぽい蕎麦は打ちたて、茹でたての、独特の弾力がある。
「ここで食べたら暫く関東では食べられないね。まるで別もの」
「なま蕎麦というより生き蕎麦ね。本物の感動!」
近くの席があいたと思ったらすぐに別の客がきた。
作品名:一期一会 作家名:マナーモード