小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

一期一会

INDEX|24ページ/92ページ|

次のページ前のページ
 

さえらはリュックサックの中を探し始めた。早川は室内灯を点灯した。
「毎年六月に障害者の運動会があるんです。今年は二十五メートル走で一位だったんです」
さえらは赤白青のベルトがついた金色のメダルを探し出して早川に見せた。
「おう、凄いね。やったね!」
「一番だったんだから。一番だったんだから」
さえらは嬉しそうだ。
「さえら頑張ったね。来年も頑張ってね」
「うん」
さえらはプラスティックのケースにメダルをしまった。
「十二時五分に中央高速に入りましたね」
「すみません。よろしくお願いします」
交通量は極端に減っていた。暫く行くと、道路の照明がなくなって真っ暗になった。黒々とした山並みに包まれた。
登りになるとほかの車はスピードダウンする。早川たちの車は時速百キロのまま快調に走って行った。


          *

作品名:一期一会 作家名:マナーモード