小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
マナーモード
マナーモード
novelistID. 29058
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

一期一会

INDEX|15ページ/92ページ|

次のページ前のページ
 

 しのぶはじっと待っていた。と、思いきや、手には缶チューハイ。
「忘れ物はありませんか?」
と、しのぶ。
「乗客がおりるときは必ずそう云ってますけどね、それでも携帯を忘れる人が三箇月に一人はいますね」
早川はシートベルトを装着して車を発進させた。
「いいなあ」
早川は缶チューハイに視線を送った。
「ごめんなさい。待ってるのが嫌いで……氷と一緒に、クーラーボックスにあと九本入ってます」
「明後日の夜にでも、一本頂こうかな」
「コンビニで買って氷を補充しますね。明後日の朝にでも」
理想の車だった。発進、停止の際、車体の姿勢が崩れない。カーブを曲がるときも車体が傾かない。変速のショックもないし勿論、加速性能は申し分ない。電動シートを時々動かしてみた。かなり微妙な動きができるので理想のポジションを模索し、選択できる。動かしてみるとこれは必需品だと思うが、どの程度普及しているのだろうかと、早川は思う。
作品名:一期一会 作家名:マナーモード