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気紛れな相談屋のようです 第一話「憎悪的ラブレス」

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「死にかけたこともあるんだ。寺で貰ったお守りを持っている間はまだ大丈夫なんだが…」
「一つ聞いてもいいですか?」
 相変わらずスマートフォンから目を離さずに星田が問う。
「なんだ…」
「あなたの今言った話に嘘はないですか?」
 姿勢こそ変わっていないが、星田の眼は画面から小林の眼に移っていた。瞬き一つしない星田の眼光は、何もかもを射抜いてしまうような鋭さをもっていた。
「な、何故そんなことを」
 明らかに狼狽しだす小林。
「ないですか?」
「疑われるようなことは…」
「ないですか?」
 たたみ掛ける様な星田の質問から逃れるように小林は再び立ち上がり、語気を強める。
「あ、ああ…ないよ。ないさ、ないとも!俺は被害者だ!」
「なるほど。その怪異は家に居る時が多いのですか?」
「ああ、一人で居る時が多いな」
「なら、今からあなたの家に行きましょう」
「ああ…」