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鬼城 地球
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novelistID. 15205
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アメンボ!! ~South vs. East~

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「おお、さすが俺達よりも伝統ある学校だな……古いものばっかだ」
「お世辞使わなくてもいいぜ? ケン」
「ん、ならボロいだけだな……え?」
「リュウ!?」
「ボロで悪かったな? 新設高校さん」

 いつの間にかアメンボ達の裏には堺が立っており、倉庫のドアと鍵をかけられた。

「逃げ場はねぇぞ、ネズミ共」
「ちっ! ケン・トシ! お前たちは、下へ行って掛け軸を「アメンボ」
「トシ?」
「俺に任せて」

 アメンボが拳を構えたがトシがその前に立った。

「馬鹿者! 知っているだろう、喧嘩の強い東西南北だ! 『東の竜』! リュウは『東の竜』だ!」
「大丈夫、アメンボ……俺は、喧嘩はできないけど……こいつになら勝てる自信はある」
「ほぉ、言ってくれるな」
「トシ俺も加勢する、アメンボ……掛け軸を頼むぞ」
「……お前たち……すまない!」

 そう言ってアメンボは、倉庫の下へと降りて行った。

「ふぅ……このドアか、この鍵の使い道は」
 
 アメンボは、地下のドアに鍵をさしまわしてみると、確かに音がしドアのロックは解除された。そして、アメンボは恐る恐るドアを開けてみた。

「……凄い」

 彼女の口から出た言葉通りの光景が広がっていた。
地下室には色々な花が咲いていたのだ。地下室は、ほのかに温かく確かにこの寒さの中咲いていける温度はあった。

「……ん?」

 その花々が咲き誇る奥には、数々の阪東の宝であろう刀・銃・十字架などなど色々置いてあり。
そして、保管状況もよろしくどれも輝いていた。

「あ……『南風美麗』」

そして、壁に掛けてあったその掛け軸をみたアメンボ。その掛け軸は、図書室の蔵書のイラストで見たことのあった本来は兵南の校宝である『南風美麗』であった。

ダーンッ!

「!? トシ!? ケン!?」

 アメンボは確かに上から音がしたのを聞き取った。

「早くしなければ! 『南のアメンボ』の私が何をやってるんだ!」

 そう言って、その近くに置いてあった箱を片っ端らから探していったアメンボはすぐに『東風閃々』を見つけた。

「よしっ、これで掛け軸は回収したな…………」

 アメンボは箱を持ち、引き上げようとしたがアメンボは『南風美麗』の目の前に立ち止まった。