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鬼城 地球
鬼城 地球
novelistID. 15205
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アメンボ!! ~South vs. East~

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 翌々日、阪東高校の校門に紺色のセーラー服を着た女子高校生と青いブレザーを着た男子生徒が三人立っていた。
阪東の女子の制服はジャケットだ。セーラー服は、兵南の制服だ。

「いやぁ、久しぶりだけど腕はなまってないな……さすが俺、天才!」
「天才だな、ああ天才だ」
「アメンボ、棒読み」
「マジで!? 勇波ぁ! もっと褒めてー!」
「勇斗さん……」
「作戦が成功したら、もっと褒めてやるから……今は、離れてくれ」
「わかった! 俺、頑張る! 勇波にギュッってしてもらうからな!」

 キーンコーンカーンコーンッと阪東の第六時限の終了チャイムだった。
阪東は、これから掃除だ。

「それじゃ、兄さん……頼む」
「ああ、任せとけ」

 そう言って、勇斗を残して三人は裏門へ向かっていった。

「なぁ、アメンボ前から気になったんだけど」
「なんだ?」
「なんで、お前男子の制服を着てるんだよ!?」
「奪った制服が全て男子制服だったからだ」
「さすがに女子の制服は取れなかったのか……」
「まぁ、できないことはないが」
「やらなくてよかったよ! お前、それ猥褻で捕まってたからな!」
「制服取ってる時点で猥褻が確定だ、馬鹿者」

 本当にこの人は、この物語の主人公(ヒーロー)であっていいのだろうか……

「って、言ってる間に裏門だぞ?」
「誰もいないな」
「罠っぽい……」
「あ、勇斗さんが頑張ってるのかも」
「なら、早く行かねば」

 早足で阪東の敷地に入っている三人、芦屋が健脚を生かし確認として正門の方向を見てみるとなるほど、阪東の生徒の集団ができていた。

「地下室ってどこなんだ?」
「どうやら、倉庫の中にある下に続く階段から下れるらしい……今は掃除の時間だ、倉庫は自然と空いている」
「閉じ込められたら……」
「窓を蹴り破る」
「お前、本当に善人か!?」
「リュウも、うちの部室の窓を割っていった、お返しだ」
「「(負けず嫌い……)」」

 そうアメンボ達がそう話をしているうちに倉庫と思われる場所につき、周りを見つつ中に入って行った。