三剣の邂逅
どうりでさっきから無抵抗なわけだ。
三人は威厳も余裕もなくなっている王に視線を向けたが、同情する気にはなれなかった。
「さあ、そろそろ手も疲れてきたことだし、お命をいただきましょう、ねえ、王様」
フレシアが楽しそうに手元の王を眺め、片手に小刀を握った。
きらめく刃先が国王の喉仏をしっかりととらえる。
「覚悟!」
フレシアが大きく刃を振り上げ、ライアは思わず目をつぶった。
その瞬間。
聞こえるはずの王の悲鳴の代わりに、勢いよく扉の開く音がした。
「そこまでだ!」
鋭い声が辺りに響いた。