「セックスアンドザシックスティーズ」 第十二話
強く抱き逢ってキスをした。口紅を薄く引いて荷物を持って恵子はエレベーターでみんなが待っているロビーに下りていった。
「ゴメンなさい・・・お待たせしちゃって」恵子は申し訳なさそうな表情で典子と美紗子を見た。
「いいのよ、気にしないで。それより先にチェックアウトをしましょう」典子に着いて三人はカウンターに向った。
映子から電話が典子に掛かってきた。
「おはよう~もうみんなチェックアウトしたの?」
「したよ、さっきだけどね。どこに居るの?」
「車でそこまで行くから待ってて・・・」
「ほんと!じゃあドライブに誘ってくれるのね?」
「歳はベテランだけど、運転はベテランじゃないから不安だけど大丈夫だと思うから」
「まあ、頼りにしていますよ。じゃあ着いたら電話してね。コーヒーでも飲んで待っているから」
「解った。30分も掛からないから」
典子はみんなに映子からの電話を伝えた。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第十二話 作家名:てっしゅう