水世界
宙の爆発
星がちかちかする 宇宙にほうり投げられたみたいだ
重力に引っ張られ落ちてゆく
体が伸びてゆくように錯覚する
存在なんて不確かでぼやけている
落ちているのか登っているのか分からなくなる
上下左右も分からない
宙を舞うように暗闇をはじけ飛ぶ
涙すらあやふやな水になって散ってゆく
ここはどこだろう
なぜわたしはいなくなってしまったのだろう
頭がいたい 心が苦しい
息ができない
星が 星が 眩しすぎて叫びだしたくなるよ
瞳の奥で爆発した光を飲み込むことはできなくて
こぼれてゆく光に溶かされてゆく
わたしは わたしの思いは きっと星にすらなれない
ただの屑だから
それでも叫んだ
言葉にならない叫びを
儚い命を
とどかない空を
何もわからぬまま心だけが浮遊し
熱を持つ
そして、そのまま消えてゆく
そっと 何の音もなく
何も残さず