「セックスアンドザシックスティーズ」 第十一話
「はい・・・」
「恵子って呼び捨てにするよ、構わないだろう?」
「はい・・・」
「高志って呼んでくれないか?」
「はい・・・高志」
「恵子・・・」
恵子は薄暗い部屋の窓からの明かりだけになっていた天井を見つめていたが、傍で服を脱ぎ始めた高志をチラッと見た。
そしてすべて脱いだ高志の男性がもう十分になっていることが目に入った。いよいよ来る・・・胸が高鳴る。
恵子には別れた夫が始めての男性だった。目の前に居る高志が二人目の男性になる。比べるには余りにも少ないが顔も身体もそしてムードもすべて高志が上だと感じた。
身体に巻いていたバスタオルをゆっくりと外されて恵子は生まれたままの姿になった。右手で大切なところを押さえるようにして隠した。
その仕草が高志の興奮を誘った。久しぶりだったのか、いつもより興奮していたのか、高志はすぐに入れたいと思った。
恵子も忘れかけていた刺激に早くも身体が反応していた。指先で確かめられるとすぐに高志は身体を起こした。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第十一話 作家名:てっしゅう