「セックスアンドザシックスティーズ」 第十一話
閉じていた両足がゆっくりと広げられてはっきりとすべてをさらけ出す形になって高志が入ってきた。
「恵子!」
「高志!」
恵子が高志を締め付けた・・・高志は動かすことも数回のうちに果ててしまった。
「すまん・・・」
「いいのよ・・・気にしないで。とっても良かったから」
「慰めてくれなくていいよ。今度は頑張るから」
「慰めなんて言ってないよ。それに、頑張るなんて言わないで・・・あなたが好きなのよ、それでいいの」
「うん・・・ありがとう」
「ありがとうもイヤ!好きって思ってくれるだけでいいの」
「好きだよ、恵子。本当だ。はじめて見たときからそう感じていた」
「本当?」
「ああ、ウソじゃない。恵子は理想の女性だよ」
「高志も素敵だから・・・年齢なんて関係ないよね?」
「関係ないよ。こんな気持ちよかったんだから・・・今のままでいいよ」
「うん、嬉しい。トイレに行ってくるから待ってて」
シャワートイレを使いながら、初めて会ったばかりの男性とこんな事をしている自分が不思議に思えてきた。
恋愛なんて時間をかけて作るものではなく一瞬にして芽生える感情なんだと知った。
翌朝目覚めてすぐに高志は求めてきた。昨日とは違って少し長く恵子の中にいた。明るい部屋の中では布団を掛けているとは言え、恥ずかしさを覚えるのか昨日の方が感じた恵子だった。
時間じゃなくその時の雰囲気の方が感じさせてくれる事も覚えた。
作品名:「セックスアンドザシックスティーズ」 第十一話 作家名:てっしゅう